昨日、夢を見た。
 
母の夢
棺桶に入れる前の母
死に化粧して綺麗な服を着せた状態で
何故か生きてて
薬漬けの病人独特のにおいがして
少し苦しそうに息をしてて
やせ細ってぎょろりとした眼孔を私に向けて
 
私は
「ああ、また罵られるのだろうか
 わけのわからない理不尽なことを言われるのだろうか」
と緊張して
 
でも母は笑って私に言葉をかけて――
 
……夢で母が何と言ったのかを思い出せない。
でも悪い言葉ではなかった。
思い出せないけど、なんかいいこと言われた。
 
最期は脳がやられて奇行とおかしな発言ばかりで
正直一緒にいるのが辛くて
母に対する怯えみたいなものがずっと残っていたのだけど
夢で母が笑って普通に言葉をかけてくれて
それが上書きされたというか。
何かがスッと軽くなった。
 
誕生日の夜だったので
母親からのプレゼントだったんだと思うことにした。


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